元カレへの執着心を断ち切ることができました。

Pさん 女性 30代 OL
元カレへの執着心を断ち切ることができました。
カウンセリング期間:12ヶ月
※実際の事例を参考としていますが、個人情報保護の観点に基づき、フィクションで構成させていただいております。
私は付き合っていた彼氏と別れたのですが、その後も半年くらい経ってもずっと、元カレのことが気になってしまっていました。
もう連絡も取っていないのに、相手のSNSを見に行ってしまったり、そこで元カレが他の女性と仲良くしているとモヤモヤしてしまったり。
また、過去の恋愛についての話をしているを見て「これ自分のことかな」と思ってしまったり、「付き合っていたころに言っていた言葉も、もしかしたら嘘なんじゃないかな」と考えて落ちこんでしまったりしていました。
別れてから何ヶ月も経っているのに、まだ別れたという事実を受け止めきれていないような感覚がありました。
そして、そんなモヤモヤした気持ちを引きずっていて苦しい、と毎日感じていました。
自分がそこまで元カレに執着してしまうのはどうしてなんだろう、とネットで調べていたら、「恋愛依存症」や「アダルトチルドレン」という言葉にたどり着きました。
自分もそれに当てはまっているのかも…と思い、カウンセリングを受けたほうがいいのかなと思って、はじめは他のカウンセラーさんのカウンセリングを何度か受けていました。
そのうちに、もう少し色んな人の話を聞いてみてもいいかもなと思い、そこでレンさんのカウンセリングの存在を知って、カウンセリングを申し込みました。
私はそれ以前に受けたカウンセリングで、恋愛に関しては不安型の愛着障害の傾向が考えられると言われていました。
昔から男性と付き合うと、「彼が離れていったらどうしよう」、「でもずっと一緒にいてほしい」、「でも相手の気持ちが冷めたらどうしよう」と、自分の中で勝手に不安をふくらませてしまっていました。
相手の女性関係に嫉妬してしまったり、疑ってしまったりして、自分から関係を悪くしてしまっていました。
そして耐えられなくなった私が「別れよう」と言い出して、でもやっぱり別れたくない、というやり取りが続いて、相手の愛情を確認するような行動をよく取っていました。
いつも誰かがそばにいてくれないと不安な気持ちになってしまっていました。
そうするうちに相手が重く感じ始めてしまい、けっきょく別れる、というパターンを何度も繰り返していました。
いま思うと恋愛に依存していたのだと思います。
私がそうなってしまった理由はたぶん、小学生のころに母が病気で亡くなったことがきっかけでした。
ひとりっ子だったので、それからは父と二人暮らしになりましたが、
父親とはコミュニケーションがあまり上手く取れず、近くにいると喧嘩してしまうような関係性でした。
なので、父には受け入れてもらえていないと感じていました。
そして母が亡くなったことで、とても孤独を感じるようになりました。
また、祖父母や周りの人たちにもあまりワガママを言ってはいけないと思い、人にとても気を遣うようになりました。
大人になってからも、母のことを思い出すと涙が出ました。
その寂しさを埋めるために、恋愛に執着してしまっていたのかな、とカウンセリングを受けてから考えるようになりました。
ただ、そんな恋愛を繰り返すことは、やっぱりもう終わりにしたい。
人の気持ちを気にしすぎないで、不安な気持ちを取り除きたい。
誰かに頼らなくても、楽しく生きていけるようになりたい。
ありのままの自分に自信が持てるようになりたい。
そんな気持ちも、強く持つようになりました。
カウンセリングを進めていって、私は恋愛以外でも、そもそも人とのコミュニケーションにとても不安を感じていることに気がつきました。
うまく話せなかったらどうしよう、といつも失敗を恐れていて、
人と仲良くなりたい、気兼ねなく話したいという気持ちはあるのですが、
自分の全部をさらけ出せる自信がありませんでした。
いつも自分で自分のキャラを作ってしまっている感覚がありました。
彼氏でなくてもいいから、親友と呼べるような相手がほしい、誰かとの強い絆がほしいと感じていました。
そういう強い繋がりを持てている、という安心感がほしかったんだな、とだんだん気がついていきました。
レンさんのカウンセリングの中で、父親の気持ちや、亡くなった母の気持ちを考えてみるワークをやりました。
並行して、自分と他者を切り離して考えるワークもやっていただきました。
それらを通じて、だんだん自分自身と、父や母、元カレのことが客観的に見えてくるようになりました。
また、それによって、今まで自分が頑張ってきたことにも気がつきました。
それまでは、どちらかと言うと「何で自分はできないんだろう」と思うことが多かったんですが、
自分に対して厳しくならなくていいんだ、もっと自分を認めてあげよう、という気持ちになりました。
自分が元カレに執着していた理由が分かってきたことで、少しずつ気持ちが楽になってきました。
元カレのことを考えても、前ほど気にならなくなってきて、あっちはあっちで楽しく生きていてくれたらいいな、と思えるようになりました。
モヤモヤの原因は、元カレや元カレに言われた言葉の中にあるんではなくて、自分の中にあるんだと分かってきました。
そう思うと、前よりもポジティブな気持ちになれるようになりました。
以前は人目をかなり気にしていて、でもそれが当たり前なんだろう、と思っていました。
でも、そうでない人もいるんだ、とやっと気がつきました。
前はいろいろ考えて落ちこんでしまうことが多かったんですが、
今はそういう時もあるけど、そんな自分も自分なんだ、と思えるようになり、それでだいぶ気持ちが軽くなってきました。
ただ、元カレのことが気にならなくなってきたことで、今度は自分自身の将来のことが不安になってきてしまいました。
自分はこの先どうやって生きていくんだろう、ずっと一人だったらどうしよう、という孤独感が湧いてきてしまいました。
そんな時にはまた少し、寂しいという気持ちがぶり返してきてしまったりもしました。
レンさんにそのことを話すと、「日常生活の中で、そういう気持ちを忘れられている時間は、どんな時ですか?」と聞かれました。
考えてみると、何か新しいことに挑戦している時や、仕事などを頑張っている時には、そういう気持ちを思い出さなくなってきているなと感じました。
私はそれまで、元カレのことや恋愛のことを考えている時間が長くて、自分自身の将来や、やりたいことは後回しになってしまっていました。
でも恋愛のことをあまり考えなくなったことで、今度は自分の人生という現実と向き合うことになったんだと思います。
そのことがまた、新しい不安を生んでしまったのかなと思いました。
子どもの頃からずっと人間関係の不安を抱えて生きてきたので、いま改めて、自分自身のアイデンティティを築くタイミングなんだと気がつきました。
レンさんから「目標を高く設定する必要はないので、まずはやっていて楽しいと感じることを見つけてみてはどうでしょう」と言われて、そこから色々と、自分の人生について考えはじめました。
それから日記をつけてみたりして、自分の感じていること・考えていることを見つめ直す作業をはじめました。
あとはSNSを始めてみて、色々な人と繋がることを試してみました。
そこで人に積極的に絡んでみたり、今まであまりやってこなかったことにチャレンジしてみました。
そうやってだんだん自分を出せるようになってきたことが成功体験になって、気持ちも前向きに変わってきたように思います。
今はまだ、自分が本当にやりたいことを探している最中です。
ただ、気持ちはだいぶ落ち着いてきて、自分の良いところを認めて、人に気持ちが左右がされなくなってきました。
これから少しずつ、自分の将来の道も見つけていけたらなと思っています。