完璧でなくてもいいんだ、と考えられるようになりました。

Mさん 女性 30代 OL

完璧でなくてもいいんだ、と考えられるようになりました。

カウンセリング期間:約7ヶ月

※実際の事例を参考としていますが、個人情報保護の観点に基づき、フィクションで構成させていただいております。

私は20代のころから職場の人間関係で悩むことが多く、転職を繰り返していました。
ブラック企業に就職してしまって体調を崩したり、上司の不正を指摘したら逆に自分が非難されたり、その後に転職した会社でも職場いじめにあったりして心を病んでしまいました。
すがる思いで精神科に行きましたが、薬をくれるだけであまり話を聞いてくれませんでした。
だんだん薬の量が増えてきたので、別の病院に移って臨床心理士さんのカウンセリングを受けることにしました。

カウンセリングのおかげでだいぶメンタルは持ち直したんですが、2年ほどカウンセリングを続けたところで、だんだん毎回のカウンセリングであまり変化を感じられないことが増えてきました。
私も心理士さんに気を遣ってしまうようになってきて、なかなか本音を話せなくなってしまいました。
そんな時にレンさんのカウンセリングの存在を知り、別の角度からも見てもらったほうが良いかもしれないなと思い、カウンセリングを申し込みました。

私はとにかく自分に自信がなくて、でもそんな自分を変えたいとずっと思っていました。
ただ、どうやってそれを解決したら良いのかが自分では分からなくて、心のなかにモヤモヤを溜め込みながら生きてきました。

原因は自分の過去にあることは、これまでのカウンセリングで分かっていました。

私は母親がアルコール中毒で、その母に父親がDVをする家庭で育ちました。
父が母に暴力を振るう姿を日常的に見ていました。
そんな家庭環境が原因で、私も小学生時代に不登校になってしまいました。
中学時代には家出をして、しばらく実家を離れて暮らしていたこともあります。

そういう、親がしっかりしていない家庭で育ったことの劣等感が、私の中にずっとありました。
そんな環境で育ったせいで、自分は社会の常識を何も分かってないんじゃないか、いつも自分が間違っているんじゃないか、そういう思いを大人になってからも抱いて生きてきました。
でも、そんな過去に囚われずに生きて行きたいと思い、カウンセリングを受けるようになりました。

私は完璧主義なところがあって、昔は職場でも、周りの人たちに自分の価値観を押し付けるようなところがありました。
そのせいで周りから反感を買ってしまったこともあります。
その反動で、逆に他人のことが怖くなってきてしまい、その後は周りに気を遣いすぎるようになってしまいました。

それから転職したいくつかの職場でも、自分が周りの人と違うなと感じる場面が多く、
自分には社会人としての常識がないんだ、社会人的なコミュニケーションが苦手なんだ、
と劣等感をつのらせてしまいました。

だんだん、どんな振る舞いが正解なのかが分からなくなってしまって、
人の目を気にする癖がついてしまいました。
なんでも人に合わせるようになってしまい、逆に八方美人だと言われて職場いじめにあいました。

今の職場ではいじめられてはいませんが、
人づきあいは苦手なままでした。

求められたことを完璧にやらないといけない、人に嫌われてはいけない、
という気持ちが相変わらず強く、
自分の仕事が上司からNGを出されると、それだけでも
「自分はこの会社に必要ない存在なのかな」
と思ってしまい、いつもストレスを感じていました。

自分がそこまで人目を気にしてしまうのは、承認欲求が強いせいだというのも、カウンセリングをすることで分かってきました。
機能不全家庭で育ったので、もともと強い劣等感を抱えていて、
親にも先生にも褒められたことはほとんどありませんでした。
なので、人に褒められないといけない、ちゃんとしていないといけない、
そのために仕事も完璧にこなさないといけない、という気持ちを強く持っていました。

人からどう見られるか、が自分の行動の基準になってしまっていて、「他人軸」で生きてしまっていたのだと思います。

でも、レンさんのカウンセリングを受けて、
まずその他人軸を「自分軸」に変えていくようアドバイスを受けました。
そのための具体的な方法も教えてくれました。

ずっと他人軸で生きてきたので最初は難しかったんですが、
繰り返しカウンセリングを受けることでだんだん、自分と他人とを切り離して考えられるようになってきました。

具体的には、無理して周りの期待に応えなくてもいいんだ、と思えるようになりました。
それまでは、周りの期待に応えないといけない、そうでないと嫌われてしまう、という気持ちが強かったんですが、
今は「やるだけやって、できなかったら仕方ない」「無理なことは無理だと言おう」「自分ができることに集中しよう」という考えに変わってきました。
いい意味で頑張りすぎないようにして、割り切ることができるようになってきたと思います。

また、無理にみんなに好かれなくてもいいんだ、と思うようになりました。
以前は人に嫌われたくなくて、職場の全員に愛想よく振る舞おうとしていました。
そのせいで、人に少し冷たい態度を取られると、モヤモヤしてずっと気にしてしまったりもしました。

でも今は、「みんなと仲良くしなくていい、気の合う人とだけ仲良くしよう」、と考えられるようになりました。
自分は本当は、人と関わるのはめんどくさい、必要以上に気を遣うのは嫌だ、と思っていることに気がつきました。
無理に人に話しかけるのをやめて、気持ちがだいぶスッキリしてきました。

そうすると逆に、周りの人たちが気を遣って話しかけてくれるようになりました。
自分にとっては、今くらいの距離感で同僚と付き合うくらいが丁度よかったのかもしれません。

レンさんのカウンセリングは、凝り固まっていたそれまでの自分の価値観を広げてくれる感覚がありました。
ずっと自分は視野が狭いと思っていましたが、その視野を広げてくれた気がしました。
「そういう考えがあるのか」と、自分の中に無かった発想を与えてくれて、
レンさんと話すことで「やらなくてもいいこと」がはっきりしてきたように思います。

私とのコミュニケーションも一方通行ではなくて、難しい話も分かりやすく噛み砕いて説明してくれます。
分からない部分は質問すると、もっと噛み砕いて説明してくれます。
「AとBの選択肢があって、それぞれこういうメリットとデメリットがあります。ご自身ではどちらをやってみたいと思いますか?」
のように、詳しく説明した上で方向性を示してくれるので、私にとってはとても分かりやすいです。

また、初期のカウンセリングで「目標とするゴール」を決めたんですが、
その後のカウンセリングもそのゴールを目指して進めていくので、
向かっていく方向性がはっきりしているのも良かったです。
何のためにやっているカウンセリングか分からないことが無いので、
毎回納得した上でカウンセリングを受けられて、とてもスッキリします。

レンさんは喋り方も落ちついていて受け入れやすい話し方で、
私にとっては、今まで誰にも話せなかったような、職場や人間関係の悩みを相談できるカウンセラーさんです。

今では気分的にだいぶ楽になってきて、仕事でも「自分が悪いんだ」とはあまり考えすぎなくなりました。
愚痴を言うことやカーッとなることも減って、気持ちが安定してきたと思います。

思い返せば、以前の自分は「特別な存在になりたい」と考えていたような気がします。
子どものころから劣等感が強かったので、逆に「特別にならないと認めてもらえない」と思っていました。
だから仕事も完璧にこなさないといけない、と思っていたし、自分へのハードルを上げすぎていたかもしれません。

今はレンさんのカウンセリングを受けて、自分に過剰な期待しなくなったので、とても楽になりました。
周りの人に承認欲求を満たしてもらいたいともあまり思わなくなってきました。
あるがままの自分を受け入れられるようになってきたんだと思います。
人が思っていることと自分が思っていることは違う、ということが理解できてきました。

楽しいことをたくさん探せるようにもなってきました。
最近は、10年後の自分の人生設計を考えるようになりました。
どん底だった頃の自分と比べると、大きな進歩だと思っています。

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